高齢者の立退き交渉
先日、買い取りさせて頂いた文化住宅ですが修復するには多額の費用を要する為、解体する事になったのですが入居者さんが1名おり、その方に退去して頂くよう交渉して昨日、無事に引っ越しが完了いたしました。
入居者さんは92歳で一人暮らしの方で30年以上この物件に住まれている方で当初は引っ越しを拒まれていましたが2度の交渉で円満に引っ越しして頂ける事になりました。
昨日は別れ際には「また遊びにおいで!お茶くらい出すから。」と言って頂きました。
入居者のOさん、この度は快く退去要請に応じて頂き、ありがとうございました。
(PCもスマホも持っていなかったので、このブログを見て頂ける事はないと思いますが・・・笑)
弊社で買い取りさせて頂く物件は今回の物件の様に築40年以上で古い物件が多いです。(ちなみに今回は築50年です。)
そういった物件の入居者の多くは高齢者で中にはOさんの様に90歳を超えている方もいたりします。
また何十年も住んでいただいている方も多く、賃料もかなり安かったりします。(中には大阪市内で2~3DKで1万円とか・・・)
こういったケースの立退き交渉で、よくある問題点としては下記の3点があげられます。
①高齢で体が悪く引っ越し自体が難しい。
②何十年も住んでいるので思い入れがあり引っ越しに後ろ向き。
③賃料が安い為、近隣で同賃料帯の物件がない。
①~③のすべてに該当し、さらに数点の問題点がある入居者さんもいます。
このような問題を踏まえたうえで円満に引っ越しをして頂けるよう交渉するわけです。
よく仲の良い業者さんや地主さんからは「どうやって交渉をしているの?」と聞かれますが、その交渉ノウハウこそが弊社の商売道具であり飯を食う種なので、いつも答えは「企業秘密です。」です。笑
ただ一つ言えるのは恫喝や脅迫などは論外ですし、あくまで入居者さんが納得の上で引っ越しをして頂く事が大事です。
(強引に退去させてしまうと後々問題が起こる事が予想されますので。絶対にお勧めしません。)
こういった物件ですが間違ってもご自身で何とかしようと思わないでください。
交渉で失敗したり、揉めてしまうと、より一層売却が困難になります。
退去交渉が必要な不動産をご所有で処分等にお困りの方は是非一度、弊社にご相談ください!
それでは今日はこの辺で!