■底地の基礎知識~底地とは

借地権が付いた土地(宅地)の事を、一般的に底地といいます。
借地権とは、建物を建てる目的で土地を借りる権利の事で、契約時に定めた地代を地主さんに支払います。

地主さんが土地を貸し、借地人さんがその借りた土地の上に建物を建てて所有しています。(建物の所有権は借地人さんです)
ひとつの土地で、土地は地主さんの所有、建物は借地人さんの所有と所有者(利用者)が異なるため、地主さんとしては自分の土地なのに自由に使うことができず、権利関係が複雑なこともあり、借地権が強いため底地は資産価値が低いとみなされることが多いのです。

■底地の問題点

前述のように、土地は地主さんの所有であるにも関わらず土地を自由に使えないことに加えて、昔決めた安い地代のままのケースも多く、契約書自体が無い事もよくあります。
また、借地権は相続される権利で、相続時は地主さんの承諾なども必要ありません。
顔なじみや知り合いだからと昔に安く貸したつもりが、借地権が相続されてほとんど知らない遠方に住む人が相続していたり、借地人が複数人になっていたという例も少なくありません。
その複数の借地人にまた相続が発生すると、まさに最悪の状態となってしまいます。

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