負動産
最近、ネットニュースなどで取り上げている「負動産」。
不動産の価値がなく売りたくても売れない。持っていてもランニングコストがかかる(固定資産税など)資産ではなく負債になっている不動産の事です。
これ地方だけの話しではないです。
先日も大阪の物件の査定依頼を受けたのですが築年数は50年たっており室内はボロボロで至る所から雨漏りが発生していました。
この物件25坪くらいの土地にアスベスト付きの3階建て(違法建築です。)の共同住宅で風呂無し部屋が7戸といった内容です。
こういった古い共同住宅の大多数は「取り壊して売る」「修繕を行い収益物件として再生する」の2パターンで買い取り後の計画を立てるのですが今回の物件、立地もあまり良くないうえ、前道も狭いので更地にしても坪20万円で売れたら良い方くらいの土地です。
となると解体費の方が更地の価格より高くなる可能性が極めて高い為、買い取った後に更地にして売ることは難しいです。
また修繕を行い収益物件に再生しようとした場合、半壊に近い状態で最低限の修繕でも一千万以上かかるうえリーシング(入居者を付ける)事も苦戦しそうなエリアの為、事業としては難しいのです。
負動産というのは地方に限らず大阪市内や神戸市内などでも今後増えてくると思います。
土地値が高いエリアでは解体費以上の土地値が付けばいいでしょうが、そうでないエリア
では使わない不動産は売れる内に売る、もしくは手放したくないのであれば放置せずに収益物件として賃貸をする事に尽きると思います。
不動産はいつ負動産になってもおかしくないです。
場所が良くても「土地が小さい」「地形が悪い」だけで相場の半値以下になったり売れないといったケースも珍しくありません。
相続などで不動産を取得し放置している方は「負動産」になる前に是非一度弊社へご相談ください。